日蓮仏法 御書 撰時抄291ページ
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我が弟子等心みに法華経のごとく身命も惜しまず修行して
此の度仏法を心みよ
【通解】
我が弟子らよ、試みに法華経に解かれている通り
身命も惜しまず修行して、この度仏法が真実であるか否かを
試みて見なさい
【解説】
日蓮大聖人が54歳の時、身延入山の翌年の建治元年(1275年)に著されたとされる。
「立正安国論」「開目抄」「勧心本尊抄」「報恩抄」と並ぶ「五大部」の一つです。
前年の10月、蒙古軍が北九州に来襲(文永の役)。
この年の4月にも、蒙古軍の使者が来航しました。
日本が騒然としていた危急の時に、大聖人は本抄の筆をとりました。
「身命も惜しまず」不惜身命の精神で信心を実践すれば、仏法の
偉大な功力を必ず体現できると、弟子に呼びかけられた大確信の御文です。
この短い一節の中に、「我が弟子等心みに」「仏法を心みよ」と、繰り返し
「試してみよ」と言っています。
日蓮仏法は、実践が第一です。
そして、「証拠」主義でもあります。
「経験に頼る前に、ご本尊に頼れ!まず、祈ることだ。
それでこそ、経験も生きてこようというものだ」と言われています。
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