日蓮仏教の勉強 幸せに生きる為の方法を学ぶ

法華経を中心に仏教の勉強をしています















立正安国論(りっしょうあんこくろん)現代語訳 2

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般若経」「華厳経」「涅槃経」「大宝積経」とともに

 

大乗仏教五部教に数えられる「大方等大集経」の「法滅尽品」には

 

こう説かれています

 

「仏法が滅びようとする時、僧侶たちはヒゲを伸ばし、

 

髪を生やし、爪を長くし、戒律を守らなくなります。

 

その時、虚空から大きな声が轟いて地を震わせ、何もかもが

 

振り回される様子は、水車が回るのと同じです

 

城壁は破壊されて崩れ落ち、建物という建物はことごとく

 

ぐしゃぐしゃに潰れ、樹木の根も枝も葉も藁も実も皆ダメになってしまい、

 

樹木の各部位が持っていた薬効も失われてしまいます

 

諸々の欲望から解放された聖人たちが住んでいる色界は無事ですが、

 

私たちが住んでいる欲界は、ひどい状態になります

 

人々を養う七味、すなわち甘いものも辛いものも酸っぱいものも苦いものも

 

塩辛いものも渋いものも味の淡いものも、全て失われてしまうでしょう

 

さらには三精気、すなわち大地がもたらしてくれる精気である五穀などの産物も

 

その産物によって養われる人間の精力も、その人間の精力によって

 

創造された正法も、全て失われてしまうでしょう

 

その結果、悟りへと導いてくれる書物も全部失われてしまうでしょう

 

大地から生み出される植物の花も実も少なくなり、その味もまずくなるでしょう

 

ありとあらゆる井戸も泉も池もみな枯れ果て土地は塩分が吹き出し、ひび割れて

 

もはや穀作できない丘や谷になってしまうでしょう

 

山と言う山は日照りに焼け焦げ、雨を司る天界の龍王たちは一滴も

 

雨を降らさず、穀物の苗はみな枯れ果て死に絶え、そのほかの作物もみな

 

枯れ尽くして、ぺんぺん草も生えなくなるでしょう

 

土があたかも雨のごとく降り注ぎ、昼も真っ暗になり、太陽も月も明るさを

 

失うでしょう

 

国中のそこかしこがひどい日照りでカラカラに干上がり、

 

様々な悪しき兆候が現れるでしょう



十不善業道、すなわち殺人、強盗、男女の不倫、嘘八百、デタラメ文言、

 

悪口、二枚舌、貪欲、愚かさが世間に広くはびこり、とりわけ貪瞋痴の三毒

 

以前の倍に増えるでしょう

 

父母に対しても、あたかも臆病な鹿が助かりたい一心から仲間を見捨てるように

 

誰しも自分さえ助かれば、父母などどうなっても構わないと言うことになるでしょう

 

人々の数も寿命も、はたまた体力も勢力も、人として味わう快楽も、ことごとく衰えて

 

人間界や天上界に生まれあわせた喜びは縁遠くなり、みな揃って地獄や

 

餓鬼や畜生の三悪道に落ちてしまうでしょう

 

このような仏法に背く悪しき国王や悪しき僧侶が、私の正法を破壊し、

 

人間や神々が歩むべき道を損なうでしょう

 

以上のような状態ですから、人々を憐れみ救おうとする善神たちの王も、

 

この汚れに汚れた国を見捨てて、ほかの国に出て行ってしまうでしょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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