法華経 第5章 薬草喩品
この章では、4章の話を聞いた
お釈迦様が、「その通りです」
ということをたとえ話で
返した話となります。
迦葉よ、この三千大千世界に草や灌木、
薬草、樹木たちが生えている。
それらの全ては大きな雲によって
放出された雨水から能力に応じて
立場に応じて水の成分を吸い上げる
そして、それらは同一の雲から
放出された同一の味の大量の雨水に
よって
それぞれの種類の種子の応じて
成長し発芽し大きくなる。
そのように、それらは、それぞれに
花と実をつけ、それぞれに様々の
名前を得る。
しかも、それらの薬草の群落や
種子の集団は全て同一の大地に生えて
同一の味の雨水によって潤される。
つまり、声聞、独覚、菩薩の違いが
あるけれども、種子がそれぞれ
種類は異なるけれども、全ては同一の
大地に生えている。
違いは違いとして認め、それらをお互いに
個性として尊重しあうということです。