日蓮仏法 十界論 【餓鬼界】
【餓鬼界】
欲望が満たされず、苦しむ境涯です。
現代は、人間の欲望を掻き立てられる
情報が社会に氾濫し、
人々は欲望に支配されながら、
それが叶えられないことに
苦しみを感じています。
日蓮仏法では、「貪るは餓鬼」と
言われています。
貪り、すなわち際限無い欲望に
振り回されて心が自由になれず
苦しみを感じる生命境涯が
この餓鬼界ということになります。
もちろん、欲望が進歩、
向上のエネルギーになることもありますが、
欲望を想像の方向に使うことができず、
その奴隷となって苦しむ
境涯が餓鬼界となります。