日蓮仏教の勉強 幸せに生きる為の方法を学ぶ

法華経を中心に仏教の勉強をしています















日蓮仏法 十界論 【菩薩界】

【菩薩界】

 

六道輪廻の現実世界の中で、

 

自分よりも他人を重んじ、人のために

 

行動していくのが菩薩界です

 

他人を振り返ることのない悪人で

 

さえ妻子を慈愛するように、誰の生命

 

にも本来慈悲が備わっています。

 

人のために火を灯せば自分の前も

 

明るくなるように人のために

 

行動することは、自分のためにもなります。

 

仏の生命といっても、その行動は、

 

苦しむ人々を救う実践、すなわち、

 

菩薩行にあります。

 

菩薩行とは仏の行動を実践し、

 

その生命を学ぶことになります。

 

そして、本当の幸福とはこの菩薩行を

 

実践する中にあります。

 

この菩薩界の特色を簡単にいうと

 

上求菩堤(じょうぐぼだい)、

 

下化衆生(げけしゅじょう)といい、

 

上に菩提(仏の悟りのこと)を求め、

 

下に衆生を教化(教え導くこと)する

 

ということになります。

 

仏と同じ覚りを求めていこう、これが

 

上求菩堤(じょうぐぼだい)、

 

それに対して、仏はその覚りを得た

 

あとは自分と同じ幸福境涯を人々に

 

教えていこうと人々を救う活動に出た、

 

それが下化衆生(げけしゅじょう)、

 

仏と同じ生き方をしていこうということ。

 

つまり、自他共の幸福を目指す、

 

これが菩薩界の生き方の特徴となります。

 

本物の覚り、本物の哲学を求めて、

 

本物の民衆救済の戦いをしていこうと

 

いうことになります。

 

そこに、人生の意味があるということです。

 

これに関して、象徴的なエピソードとして、

 

ある人が、地獄へ行きました

 

そこには鬼がいたり針の山などが

 

あると思ったら、普段と全然変わらない

 

世界だったしかし、みんなとても苦しい

 

思いをしている

 

なぜかというと、物を食べる箸が

 

とんでもなく長かったため、

 

自分では何も食べることができず、

 

悪道の中でのたうちまわっていたと

 

いうことでした。

 

次に、仏の世界へ行ってみると、

 

やっぱり世界は全然変わりませんでした。

 

しかし、そこでは人々はとても楽しそうに

 

生きていました。

 

なぜかというと、お互いに食べさせあって

 

いたからだ、ということです。

 

これが菩薩界の象徴的なエピソードです。

 

菩薩界の生き方さえしていれば、

 

世の中の全ての問題は解決するでしょう

 

それがわかっていながらそれでも人々は

 

それができない

 

そこが人の心の迷いがあるということに

 

なります。

 

 

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