日蓮仏教の勉強 幸せに生きる為の方法を学ぶ

法華経を中心に仏教の勉強をしています















仏教雑学 【煩悩】 欲の心

では、まずは欲の心について

 

深く見て行こうと思います。

 

煩悩とは欲であると思う人が

 

大多数のようですが、欲とは、

 

果てし無く欲する心のことを言います。

 

仏教では、この欲の心と言っても、

 

いろいろな欲があって、それを代表して

 

5つあるとしてます。

 

いわゆる、五欲と呼ばれるものです。

 

・食欲

 

・財欲(金銭欲)

 

・色欲(性欲)

 

・名誉欲

 

・睡眠欲

 

これらの欲の強さは、人によっても

 

違いますし、時間帯によっても違います。

 

これを考えると、我々は、

 

朝から晩までこれらをいかに手に入れるか

 

で悩んでいるかがわかるかと思います。

 

つまり、

 

朝起きてからもうちょっと寝ていたいなあ(睡眠欲)

 

起きて会社に行かなきゃ叱られるし給料にも響くなあ(名誉欲・財欲)

 

身だしなみを整える(名誉欲)

 

電車に乗って空いてる席があれば座りたいなあ(睡眠欲)

 

お昼になればお腹が空いたなあ(食欲)

 

お腹がいっぱいになったら午後の仕事は眠たいなあ(睡眠欲)

 

仕事終わったら合コンでも行こうかな(色欲)

 

朝から晩までどの欲を満たそうかと

 

悩み頭を使っているわけです。

 

まあ、実際、欲がなければ生きては

 

いけないわけですが、こういう心に我々は

 

日々煩い、悩んでいる、どうしたら

 

満たせるんだろうかと思ってます。

 

表面的には「あの人欲のない人だな」

 

という人もいるかと思います。

 

アピールすれば出世もできるだろうし

 

なんでそういうことをしないんだろう、

 

欲のない人だなあみたいな感じの人ですが、

 

それだけ聞くと欲がないように見えるの

 

かもしれませんが、それは単に、

 

「出世したい」という欲がないだけで、

 

出世したら責任を取らなきゃならなく

 

なるし仕事も増えるし、「面倒臭い」

 

という睡眠欲が強いだけなのかもしれません。

 

我々が心で葛藤したり悩んだりして

 

いることは、「どの欲を満たそうか」

 

ということで悩んだり葛藤したりする

 

わけですね。

 

ある女の子がダイエット中で

 

悩んでいた時に、美味しい匂いが

 

漂ってきて食べたいなあと思った時に

 

頭の中に悪魔と天使が浮かんできて悪魔に、

 

食べちゃいなよと言われたり天使に

 

我慢するんだよと言われたりするわけです。

 

そこですごく悩んだりするわけですが、

 

これはいい心と悪い心の葛藤に見えます。

 

仏教的に見ると、これは食欲と

 

名誉欲・色欲との戦いということです

 

それほど我々は欲を満たすことを考えて

 

クタクタになってるわけですね。

 

これに対して、お釈迦様は、

 

知足ということを教えています。

 

「足ることを知りなさい」ということです

 

欲しいという気持ちにはキリがないので、

 

まだ足りないまだ足りない、

 

常に欲する気持ちというのはあるんですが、

 

そういうことをやっていると、

 

どこまでいっても満たされず、

 

常に不満不平が絶えることがないわけです。

 

 欲の心の実態は渇愛というそうです。

 

欲の心はこれが欲しいあれが欲しい、

 

ああなったらいいなこうなったらいいのにな

 

という心なわけですが、これが手に

 

入ったら満たされるのになと思っていても、

 

実際手に入れると欲の心が

 

満たされるどころかもっと欲しくなるわけで、

 

このことを「渇愛」と言います。

 

お釈迦様はこういう例えをしてます。

 

ある人が海で遭難していました

 

喉が渇いて喉を潤したいという

 

気持ちになってきました

 

でも、水がない

 

周りを見ると水だらけなのですが、

 

そこは海です

 

どうしても喉の渇きを我慢できずに

 

海水を飲んでしまいます。

 

一時は渇きが癒えるわけですが、

 

当然海水なので、ますます喉が渇いて

 

欲しくなる

 

もっともっとというようにどんどん海水を

 

飲んでいると脱水症状を起こして

 

しまったり命の危険にまでさらされて

 

しまうわけです。

 

一度生活水準が上がり、いい暮らしを

 

経験してしまうと収入が減ったとしても

 

生活水準が下げられないなども

 

これにあたります。

 

権力などもこれに当てはまります。

 

権力を持つといろいろなことが

 

できるようになるので、さらに上の権力を

 

手に入れればもっとできることが

 

増えるので、もっともっとと求めてる

 

うちにとんでもないことを引き起こして

 

しまったりします。

 

このように、もっともっとというような

 

限りのない欲のために日々走らされている

 

わけです

 

これでは何のために人間に生まれてきた

 

のかわからなくなってきます

 

どこまでいっても満足というものがないので、

 

何をなしたら人間に生まれた喜びを

 

感じられるのかを御釈迦様は一番教えたくて、

 

欲の実態を伝えているということになります。

 

 

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