ダンマパダ 法句経 対句の章 2

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心の汚れを拭い去らずに

僧衣をまとう人は、

自制心もなく、真摯さもなく

僧衣をまとう資格がない

心の汚れを拭い去り

戒めをきっちりと守る人は

自制心もあり、真摯さもあり

僧衣をまとう資格がある

まことで無いものを、まことであると見なし

まことであるものを、まことではないと見なす人は

誤った思いにとらわれて

真実に達しない

まことであるものを、まことであると知り、

まことで無いものを、まことではないと知る人は

正しい思いに従って

真実に達する

屋根が粗雑に葺かれた家には

雨が漏れ入るように

修養されない心には

情欲が入り込む

屋根がよく葺いてある家には

雨が漏れいらないように

修養された心には

情欲は入り込まない

行いの悪い人は、この世でも、あの世でも

ふたつのところで共に憂える

自分の汚れた行いを見て

彼は憂え、悩む

行いの良い人は、この世でもあの世でも

ふたつのところで共に幸せである

自分の清らかな行いを見て

彼は喜び、幸せである

行いの悪い人は、この世でも、あの世でも

ふたつのところで共に悔いる。

「私は悪いことをした」と思って悔い

悪い境遇（地獄）に落ち、さらに苦しむ

行いの善い人は、この世でも、あの世でも

ふたつのところで共に喜ぶ

「私は善いことをした」と思って喜び

善い境遇（天）に生まれ、さらに喜ぶ

たとえ教えを数多く諳んじていても

それを心がけ、実践しない人は

人の牛を数える牛飼いと同じで

努める人の部類には入らない

たとえ教えは少ししか諳んじていなくても

正しく理解し

道理に従って実践し

貪りと怒りと迷妄を捨て

心が解放されていて、執着しない人は

努める人の部類に入る

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