日蓮仏教の勉強 幸せに生きる為の方法を学ぶ

法華経を中心に仏教の勉強をしています















どうしても許せないと思ったことを人にされたら、どうしたらいいですか?





 

【救われる道は、相手を許すこと】

 

戦争で親を殺されたり、子供をさらわれたり

 

世界には憎んでも憎みきれない出来事が実際に起きています。

 

絶対に許せない!!という気持ちはもちろんわかりますよね。

 

私たちの身の回りでも、「許せない」と思うことは度々起きます。

 

これは、この世に生まれた人間なら誰でも味わう苦しみです。

 

その苦しみにどう耐え、乗り越えていくのかが人生と言ってもいいでしょう。

 

基本的に、苦しみはそこに「ある」もの

 

「ある」のだから、対峙していかなければならないわけです。

 

みんな同じです。

 

ではどう対峙するのかというと、救われる道は一つしかありません。

 

それは相手を許すこと。

 

これしかありません。

 

アメリカで、こんな事件があったそうです。

 

ある学校に男が押し入り、子供達を次々と射殺してしまった。

 

男は不幸な生い立ちの人間でした。

 

自暴自棄になり、学校に押し入ったわけです。

 

その男の裁判で、殺された子供の親たちは証言台に立ち、怒りや悲しみを

 

男にぶつけました。

 

でも男は反省の様子一つ見せませんでした。

 

むしろ開き直って、親たちを挑発する始末です。

 

ところが、ある父親が証言台に立って、男に向かって静かにこう言いました。

 

「私はこの男を許します。この人が神に許されて、子供達とともに天国に

 

召されることを祈ります」

 

その言葉を聞いた途端、犯人の顔色が変わったんだそうです。

 

そして号泣し始めたそうです。

 

人々から憎まれ、憎悪を一身に受けて生きてきた犯人が、一人の親から許された。

 

そのことによって、彼の心は揺さぶられたわけです。

 

これこそが許しです。

 

許せないと思って、仕返しをするとどうなるでしょうか?

 

仕返しは自分に返ってくるだけです。

 

仕返しされた相手の分の憎しみも上乗せされて、倍になって返ってくる。

 

誤解してはいけないのですが、仕返しをしてスッキリすることはありません。

 

逆に、自分の憎しみはエスカレートします。

 

やってもやっても、やり足りない。

 

その上、仕返しのまた仕返しが来て、そのやりとりが続いていく。

 

憎しみや苦しみから自由になることはありません。

 

相手に仕返ししたいのなら、違う形でやるしかありません。

 

つまり、自分を高めて、相手が認めざるを得ない人物になるわけです。

 

もし、「仕返し」ということを考えるなら、それが一番の仕返しです。

 

でも、その前にやるべきことがある。

 

それは、自分がされて嫌だったことをきちんと相手に伝えることです。

 

相手は、意外に気づいていないことがあります。

 

「こんなことをされてすごく傷ついた」

 

ということをちゃんと言ったほうがいいです。

 

心にしまっておくと、憎しみが強くなるだけなんです。

 

ただ相手に言うときは、言い方には気をつけましょう。

 

感情に任せていうと、つい、表現がきつくなるので、

 

相手も素直に聞けません。

 

どういう表現の仕方が一番影響が少ないのか、考えながら言ったほうが

 

いいですね。

 





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