日蓮仏教の勉強 幸せに生きる為の方法を学ぶ

法華経を中心に仏教の勉強をしています















「いただきます」の本当の意味とは

本日のテーマは

 

「いただきます」

 

この言葉は、仏教思想から来ている

 

言葉だと言われています。

 

いただきますという言葉の本当の意味とは、

 

「命をいただきます」という意味になります。

 

キリスト教でも食べる前に祈りを捧げたり

 

することがあるようなのですが、

 

どうやら仏教とは考え方が根本的に違う

 

そうで、キリスト教では、牛や豚や鳥、

 

魚などは神が人間に食べさせるために

 

作ったものと考えられているんだそうです。

 

そのため、我々人間が食べるのは、

 

当たり前という感覚なんだそうです。

 

つまり、祈りの本当の意味とは、

 

神の恵みに感謝しますというようなこと

 

だそうです。

 

仏教では、牛や豚や鳥、魚などは当然、

 

人間が食べるために存在してるわけでは

 

ないという考え方なので、当然、

 

殺そうとすれば死にたくないと思うわけ

 

なので、それらの命を奪って食べるという

 

行為は、殺生罪ということになります。

 

生き物を食べるということは、

 

殺生するということになるので、

 

修行する僧は食べてはならないと

 

教わることが多いようです。

 

この殺生について、殺し方によって、

 

3通りの殺生があると言われています。

 

 

・自殺

 

・他殺

 

・随喜同業(ずいきどうごう)

 

自殺というのは、自分で自分を殺すという

 

意味で使われていることが一般的ですが、

 

仏教では、自らの手で生き物の命を

 

奪うことをいうそうです。

 

他殺というのは、他人に命じて生き物の

 

命を奪うことをいうそうです。

 

スーパーなどに行って、肉や魚を買うことも

 

他殺に当たるんだそうです。

 

これは、買う人がいるから殺す人が

 

いるからそういう考え方になるようです。

 

つまり、消費者というのは、

 

他の人に殺させているという捉え方を

 

するようです。

 

随喜同業というのは、人が殺生しているのを

 

見て喜ぶ、楽しむ心があれば同じ罪ですよ、

 

同罪ですよ、殺生してるのと同じですよ

 

という考え方です。

 

例えば、出された肉を、「美味しい」と

 

食べるのも随喜同業

 

これらをまとめると、家にゴキブリが出て、

 

それを見つけたお母さんが悲鳴をあげて

 

なんとかしてーと言った時、

 

お父さんが殺虫剤で殺す

 

それを見てた息子が、やったぜ父ちゃんと

 

いうような状況があった場合、

 

お父さんは自殺、お母さんは他殺、

 

息子は随喜同業ということになります。

 

我々は、生きるためには仕方がないと

 

言って生き物を食べているわけですが、

 

食べられる側は「仕方ない」では

 

片付けられないわけです。

 

生きるためには食べなければ生きられない

 

ので、仕方がないことではありますが、

 

罪や悪にならないのかと言われたら、

 

それは別の話になります。

 

仮に、人間よりも強い生き物が現れて、

 

その生き物の主食が人間だったとします。

 

家族などが食べられそうになった時に、

 

食べないでくれっていったらその生き物が、

 

でも食べないと我々は生きていけないから

 

仕方ないんだと言われても、

 

じゃあしょうがないかって思えるかと

 

言われたら、恐らくそうはならないでしょう。

 

我々が食べている牛や豚や鳥や魚などにも

 

親や子供もいます。

 

そういうわけで、殺生を作らずしては

 

生きていけないのが人間の姿であり、

 

深い業を持って生きているのですが、

 

せめてその命を頂く時には、

 

その犠牲になった命があるんだということを

 

忘れないようにし、たくさんの犠牲の上に

 

生きる我々はなんのために生きているのか、

 

本当の幸せになってこそ犠牲になった

 

命の意味も出てくる、また、

 

その命を無駄にしてはならないということ

 

にもなります。

 

このように、命をいただくことは当然の

 

ことだと思ってしまうのはとても残念なこと

 

になってしまうので、食事をする際には

 

そういうことを意識しながらしっかり、

 

心を込めて、いただきますと

 

言っていただくという姿勢がいいのかなと

 

思ったりします。

 

 

 

 

 

 

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